北海道のワイン造りの歴史をご紹介!
こんにちは、イオン北海道eショップの三宮です。
近年、北海道産ワインの評価が国内外で高まっているのをご存知ですか?
北海道でのワイン造りは、1876年に札幌に「札幌葡萄酒醸造所」が設立されたことから始まったといわれています。
明治時代から続く伝統と新しい挑戦が実を結び、今まさに注目を集めています。
今回は、そんな北海道ワインの魅力をたっぷりとご紹介します。

※写真はイメージです。
北海道のワインの特徴は?
北海道のワイナリーは増加傾向にあり、日本のワイン産地として重要な地位を確立しています。
梅雨がなく湿度が低い北海道の気候は、ワイン用ブドウの栽培に適しており、ブドウの病気の発生リスクも比較的抑えられます。
さらに、昼夜の寒暖差が大きいため、果実の糖度が高くなりやすいのも北海道の気候の特徴。
このような環境で育つ北海道のワインは、豊かな香りと爽やかな味わいが魅力です。
北海道のワイン造りの歴史
北海道でのワイン造りは、1876年に札幌に「札幌葡萄酒醸造所」が設立されたことから始まりました。
この醸造所では、北海道に自生していたヤマブドウからワインを造っていましたが、当時は人気が出ず、1913年に廃業となりました。
その後、約50年近くワイン造りは中断されましたが、1960年に十勝地域の池田町で新たな挑戦が始まります。
町おこしの一環として山ブドウを使ったワイン造りがスタートしました。
1964年には、日本で初めての自治体経営ワイナリーとして「池田町ブドウ・ブドウ酒研究所」が設立されます。
現在に至るまで、多くの種類の開発や販売を手がけ、北海道池田町は「自治体ワインのパイオニア」といわれています。
1970年代に入ると、ドイツから寄贈されたヨーロッパ系ブドウの苗木の栽培が試みられ、1979年にはスイス原産の白ブドウ品種、ミュラー・トゥルガウによる市販第1号ワインが完成します。
これを機に、北海道でもヨーロッパ系ブドウ品種からワインが造られるようになりました。
北海道ワインの主な産地は?栽培されているブドウ品種も確認

※写真はイメージです。
北海道ワインの主な産地と北海道で栽培されている主なブドウ品種をご紹介します。
北海道の主なワイン産地
北海道には、それぞれの気候風土を生かした特色あるワイン産地があります。
後志(しりべし)地方
後志地方、特に余市町と仁木町は北海道を代表するワインの産地です。
日本海に面し、三方を山に囲まれた地形で、暖流の影響から比較的温暖な気候に恵まれています。
この地域は「北のフルーツ王国」と呼ばれ、昔から果樹栽培が盛んでした。
丘陵地帯の斜面にブドウ畑が広がり、収穫期の雨が少なく、日照時間が長いことから、ブドウ栽培に最適な環境となっています。
空知地方
空知地方は、豪雪地帯ながら、その雪がブドウ樹を冬の寒さから守る環境となっています。
空知地方の浦臼町 鶴沼地区には広大なブドウ畑が広がり、さまざまな品種のブドウが栽培されています。
また、岩見沢市や三笠市では、小規模ながら個性豊かなワイナリーが点在し、それぞれが特徴的なワイン造りを行っています。
十勝地方
十勝地方は、北海道で最も早くワイン造りに着手した地域です。
寒さが厳しく降雪の少ない気候のため、多くのブドウ品種の栽培が難しい環境でしたが、池田町では自生する山ブドウに着目し独自のブドウ品種を開発、その土地ならではのワイン造りを確立してきました。
北海道で栽培される主なブドウ品種
北海道の気候に適応した様々なブドウ品種が栽培されており、白ワイン用品種を中心に近年は赤ワイン用品種の栽培も増えています。
白ワイン用品種
北海道の白ワインに使用される代表的な品種を紹介します。
【ケルナー】
北海道を代表する白ワイン用品種です。
フルーティーな香りと爽やかな酸味のバランスが特徴で、辛口から中甘口、スパークリングまで、さまざまなスタイルのワインが造られています。
冷涼な気候で育つことで、特に豊かな香りと引き締まった味わいを実現しています。
【ミュラー・トゥルガウ】
マスカットを思わせる香りと優しい酸味が特徴です。
北海道の冷涼な気候との相性が良く、安定した品質のワインを生み出しています。
【バッカス】
芳醇な香りと爽やかな酸味のバランスが良く、北海道の気候に適した品種として注目されています。
冷涼な環境で育つことで、よりアロマティックな特徴が引き出されます。
赤ワイン用品種
北海道の赤ワインに使用される代表的な品種を紹介します。
【ツヴァイゲルト】
オーストリア原産の品種で、寒さに強く、北海道での栽培に適しています。
果実味豊かで親しみやすい味わいのワインを生み出します。
【ピノ・ノワール】
近年、余市町を中心に栽培が増加しています。
北海道の気候を生かした繊細な味わいが特徴で、和食との相性も良いとされています。
【山幸(やまさち)】
十勝で開発された品種で、耐寒性に優れています。
自然で素朴な味わいと、しっかりとした酸味が特徴です。
北海道ワインの現状は? 今後の動向にご注目を!
北海道では、2022年4月に「北海道ワインバレー構想」が進められ、ワイン産業のさらなる発展を目指しています。
道と北海道大学が連携して世界有数のワイン産地の形成を目指すとともに、販路拡大やブランド化を支援する取り組みが行われています。
また、ワインツーリズムも北海道観光の新たな魅力として注目を集めています。
余市・仁木エリアでは「La Fête des Vignerons à
YOICHI(ラフェト・デ・ヴィニュロン・ア・ヨイチ)」という農園開放祭が開催され、参加者はブドウ畑やワイナリーを巡りながら貴重なワインを楽しむことができます。
池田町では「ブドウ畑でレストラン」、空知エリアでは「そらちワインピクニック」など、各地域で特色あるイベントが企画され、ワインと観光を結びつけた地域振興が進められています。
これからもさらなる進化を遂げていく北海道のワイン産業から目が離せません。
イオン北海道eショップでも、全国のお客さまに向けて、北海道のワインをお届けできます!
ぜひ、北海道のワインをご自宅でお楽しみください。
北海道ワインの歴史と魅力をもっと身近に!
開拓使の時代から始まった北海道のワイン造りは、先人たちの努力により着実に発展を遂げてきました。
後志地方、空知地方、十勝地方など、それぞれの地域特性を生かしたワイン造りは、北海道ワインならではの魅力を生み出しています。
各地域で栽培される多様なブドウ品種と、その土地に合わせた栽培技術の向上により、個性豊かなワインが生まれています。
北海道では、ワイン産業のさらなる発展を目指し、道と北海道大学が連携。
世界有数のワイン産地の形成を目指すとともに、販路拡大やブランド化を支援する取り組みが行われています。