母の日にカーネーションを贈るのはなぜ?由来やおすすめの色とは

こんにちは、イオン北海道eショップの千葉です。

5月の第2日曜日は、お母さんに日ごろの感謝を伝える「母の日」。
母の日の贈り物といえば、赤いカーネーションが定番ですが、どうしてカーネーションなのか、不思議に思ったことはありませんか?

今回は、母の日にカーネーションを贈る理由や、母の日の由来についてご紹介します。
母の日のプレゼントにおすすめのカーネーション以外の花もご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

※写真はイメージです。

母の日にカーネーションを贈るのはなぜ?

カーネーションが母の日の定番ギフトになったのは、その起源に関係があります。
まず、母の日の歴史を確認しましょう。

母の日の歴史とカーネーションの理由

「母の日」のルーツは、実はアメリカ。
母の日のきっかけとなったのは、フィラデルフィアに住むアンナ・ジャービスという女性です。
アンナは亡くなった自分の母を偲び、1907年に教会で母を追悼する会を行いました。

アンナの母への思いに感動した人々は翌年も「母の日」として祝い、この動きが広がっていきました。
これが母の日のはじまりです。

その後、アメリカでは1914年に「母の日」が正式に制定されました。

アンナは亡き母を追悼する際の祭壇を母が好きだった白いカーネーションで飾り、参列者にも白いカーネーションを渡しました。
これが由来となり、「母の日=カーネーション」という風習が広まったとされています。

日本で広まったきっかけ

日本で初めて母の日が祝われたのは1913年のこと。
ミッションスクールである青山学院で初めて母の日の礼拝が行われ、そこからキリスト教関係の団体へと広まっていきましたが、広くは普及しませんでした。

母の日が今日のような一般家庭でも行われるようになったのは1937年です。
お菓子メーカーの森永製菓が、家族のために日頃頑張っているお母さんに感謝の気持ちを伝えるため、「第1回 森永・母の日大会」を遊園地の豊島園で開催。
楽しく過ごすお母さんと子どもの様子が評判となり、日本で母の日が広く普及するきっかけとなりました。

母の日におすすめのカーネーションの色と花言葉

※写真はイメージです。

母の日に贈るカーネーションをはじめ、花は誕生日やお祝いなどさまざまなシーンのギフトにも喜ばれます。
花はそれぞれに花言葉を持っているので、花言葉を知った上でプレゼントの花を選ぶと、きっとさらに喜んでいただけるはず。

ここでは花言葉について確認しましょう。

花言葉の歴史と母の日のカーネーションが赤の理由

花言葉の起源には諸説ありますが、17世紀のトルコから広まったとされています。
トルコには花に思いを託して相手に贈る「セラム」という風習があり、これがヨーロッパへ伝わり、花言葉の誕生につながったようです。

花言葉が日本へ伝わったのは19世紀末の明治初期。
1886年に出版された「新式泰西礼法」という当時の西洋マナーを紹介した本の中で、花言葉が紹介されたのが始まりだといわれています。
日本での最初の「母の日」にも花言葉はすでに日本に入ってきていた考え方ということですね。

花言葉は、国や地域、文献によっても少し違いがあります。
一般的には、カーネーション全体の花言葉は「女性の愛、純粋な愛情、無垢で深い愛」で知られていますが、実は花の色によっても花言葉が変わります。

赤いカーネーションの花言葉は「母への愛、母の愛、純粋な愛、真実の愛」。
母の日のギフトにぴったりな、母への思いを伝える素敵な言葉ですね。

一方、白いカーネーションの花言葉は「尊敬、純潔の愛、私の愛情は生きている」です。
こちらも美しい花言葉ですが、亡くなった方に対する思いを強く表しています。

さきほどご紹介したように、母の日の由来となったアンナ・ジャービスが人々に渡したのは白いカーネーションだったことから、母の日が始まったころは白いカーネーションを贈っていました。
しかし、アンナが亡き母のために贈った花であることやその花言葉から、白いカーネーションは「亡くなった母親に生前の感謝を込めて贈る花」という意味合いを持つようになったのです。

そこで、現在では赤いカーネーションを贈るのが主流となっています。

赤以外のカーネーションの花言葉

カーネーションには、赤や白のほかにもさまざまな色があります。
赤が人気の色ですが、「赤でなくてはならない」という決まりはありません。
お母さんが好きな色を選ぶのも素敵ですよ!

ピンク

優しいピンク色のカーネーションの花言葉は「感謝、気品、温かい心、美しい仕草」。
赤いカーネーションと同様にお母さんへの感謝の気持ちを表すのにはぴったりですね。

落ち着いた雰囲気の紫色のカーネーションの花言葉は「気品、誇り」。
上品な紫色のカーネーションはプレゼントに人気です。

オレンジ

色鮮やかなオレンジ色のカーネーションの花言葉は「純粋な愛、熱烈な心、清らかな慕情」。
強い愛情を示す花言葉です。
母の日に贈るのももちろんおすすめですが、恋人や配偶者に贈る際にもぴったりの色です。

最近見かける青いカーネーションは、遺伝子を組み替えたことによって生まれた新しいカーネーションです。
そんな青いカーネーションには「永遠の幸福」という花言葉が。
もらうだけでなんだか幸せな気分になるような花言葉ですね!

母の日にカーネーション以外におすすめの花は?

母の日といえばカーネーションですが、カーネーション以外の花をギフトにしてももちろん大丈夫。
お母さんの好きな花を贈るのも良いアイデアですね。

カーネーション以外のおすすめの花

カーネーション以外で、母の日におすすめの花をご紹介します!

いろいろな花を組み合わせて花束やアレンジメントにして贈るのも素敵ですね。
※アレンジメントや花束の違いは「アレンジメントフラワーとは?花束との違いや贈るメリットもチェック」も参考にしてみてくださいね。

バラ

贈り物の定番であるバラ。
恋人に贈るイメージの強いバラですが、母の日の贈り物としてもおすすめです。
バラも色によって花言葉が異なり、赤は「愛」、白は「尊厳」、ピンクは「感謝」や「上品」などの意味を持ちます。

アジサイ

母の日の時期は、花屋さんにも色とりどりのアジサイが並ぶ季節。
たくさんの花が集まって咲くことから、「一家団欒」のイメージが強く、母の日のプレゼントにもぴったりの花です。

ユリ

開花時期が5~8月で母の日の時期に美しい花を咲かせるユリ。
華やかで気品あふれるユリの花言葉には「純粋、無垢」などがあります。

ユリはキリスト教では聖母マリアの象徴。
まさしく母の日にぴったりの花ですね。

海外での「母の日」もご紹介!何の花をプレゼントするの?

母の日は世界各国でお祝いされている記念日です。
海外では母の日をどのように祝っているのかご紹介します。

イギリス

イギリスの母の日はイースターの3週間前。
イースターは年によって日付が移動する祝日なので、その年により異なりますが、母の日はほぼ毎年3月に行われています。

ギフトにはカーネーションではなく、ラッパスイセンを贈る習慣があります。
花と一緒に感謝の気持ちを込めたメッセージカードを添える方も多いですよ。

オーストラリア

オーストラリアは日本と同じく5月の第2日曜日が母の日です。
南半球にあるオーストラリアの5月は秋。

そのため、母の日の贈り物には菊が人気です。

菊は英語で”Chrysanthemum” (クリサンセマム)。
略して“mom”(マム)と呼ぶことが母の日に人気の理由です。

韓国

韓国には母の日はなく、「両親の日」として両親を一緒にお祝いします。
日本と同じくカーネーションを贈るのが一般的です。

母の日にカーネーションをなぜ贈るかを覚えておこう

母の日はアメリカのある女性の母を尊敬し、敬愛する気持ちから始まりました。

母の日の贈り物の定番はカーネーション。
カーネーションは花の色によって花言葉が異なり、母の日の由来や花言葉から赤いカーネーションはご健在の母親へ、白いカーネーションは亡くなった母親へ感謝を伝えるのに贈るのが一般的です。

カーネーションだけでなく、バラやユリなどの花なども素敵な花言葉を持つ花。
母の日には、花言葉から考えてカーネーション以外の花を贈ってもきっと喜ばれるでしょう。

北海道には生鮮品や加工品、スイーツ、果物など美味しいものがたくさん揃っているので、北海道らしい贈り物はきっと喜んでもらえるはずです。

母の日の祝い方は国によってさまざまですが、お母さんを思う気持ちは万国共通。
花と一緒に、日ごろは照れくさくて口に出せない感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか?

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