お悔やみの花・お供えの花を贈るマナー、選び方を詳しくご紹介

こんにちは、イオン北海道eショップの堀野です。

お悔やみの花・お供えの花は、故人へ生前の感謝の気持ちや、惜しむ気持ちを伝えるために贈ります。
故人や遺族へ気持ちよく受け取って頂けるような花を選びたいものです。

贈る時期や宗教、地域の風習によって贈る際のマナーが異なり、花の選び方も変わるため、事前に知っておくと安心です。

今回はお悔やみの花を贈る際の正しいマナーや、花の選び方などを詳しくご紹介します。

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※写真はイメージです。

お悔やみの花・お供えの花のマナーや確認点をチェック

お悔やみ・お供えの花は、故人を偲び、生前の感謝の気持ちを伝え、遺族の悲しむ気持ちを慰めるために贈ります。

お悔やみやお供えの花は、訃報を受け取ってからお通夜までに贈る「枕花(まくらばな)」や、葬儀に贈る「供花(きょうか)」などがあり、四十九日以降に贈る場合もあります。

お悔やみの花・お供えの花を贈る際は、花に名札やメッセージを添えて贈ることが一般的です。

贈る前に、名札やメッセージの書き方を確認しておきましょう。

ここでは仏教の場合を例にご紹介します。

名札の書き方

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お悔やみの花・お供えの花を贈る際の名札の書き方は、札の上に「供」と記し、その下に贈り主の名前を書く方法か、名前のみを記す方法をとります。

また、贈り主によって以下の決まり事があります。

・贈り主が個人の場合、名前をフルネームで書く
・家族や友人など複数名で贈る場合、名前を連名で書く(連名者が多い場合は「〇〇家一同」「友人一同」と表記)
・家族が同じ姓の場合、苗字の下に個人の名前を右から夫・妻・子どもの順で書く
・会社や団体で贈る場合、正式名称で書く
・会社名と代表者名で贈る場合、右から会社名、次に役職と個人名を書く(連名者が多い場合は「一同」と表記)

メッセージの書き方

花に添えるメッセージを書く時は、お悔やみの言葉から書き始め、故人への感謝や遺族への慰めなどの心遣いの言葉を簡潔にまとめます。
最後に日付、差出人名、宛名の順に記載します。

これらのメッセージを書く際には、注意すべき点もあります。

例えば「たびたび」や「重ね重ね」など不幸が重なることを連想させる言葉や、「再び」「追って」などの不幸が続くことをイメージさせる言葉は避けましょう。

また、「急死」「生きていた頃」など生死に関わる直接的な表現は避け、「お元気な頃」など、直接的でない表現に置き換えます。

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お悔やみの花・お供えの花はどう選ぶ?

お悔やみ・お供えの花の選び方にもマナーがあります。
どんな花を選べば良いか、相場はどのくらいか、贈るタイミングなどの注意点を、事前に知っておくと安心です。

ここでは仏教での花の選び方を時期ごとにお伝えしますが、宗教によって異なる点は後ほどお伝えします。

お通夜

訃報からお通夜までの期間に贈る花を「枕花」といい、「枕花」を贈るのは故人と特に親しい方や血縁者であることが一般的です。
亡くなってからすぐにお贈りするのではなく、訃報をいただいてから手配しましょう。

遺族は葬儀の準備などで慌ただしいことが予想されるため、花を贈る場合は飾るのが簡単なアレンジメントタイプでお届けすることをおすすめします。

選ぶ花に関しては、バラなどのトゲがある花は避け、百合などの白を基調とした花をお供えすることが多いですが、
淡いピンク・水色・黄色などの柔らかい色を合わせるのも良いでしょう。

予算は5,000円~20,000円程度が相場といわれています。
最近は家族葬も多く、ご自宅で葬儀が行われたり葬儀会社が小さい場合もありますので、コンパクトなアレンジメントもおすすめです。

葬儀

葬儀で故人に供える「供花」は、親族や故人の友人、深い所縁のあった方が贈ります。
基本的には直接渡すのではなく、遺族の自宅、もしくは葬儀場へ郵送します。

「スタンド花」を贈るケースがほとんどで、菊・百合・胡蝶蘭・カーネーションなどが多く、白・ピンク・黄色といった淡い落ち着いたカラーが選ばれることが多いです。
ただし、色合いや形態・形式などをご遺族や葬儀場によって指定されることもあるため、必ず事前に確認しましょう。

地域の風習によっても、白一色が良い・色が入ったほうが良いといった花の色や、一対(二基)以上で贈る・一基で贈るなど贈り方が異なる場合があるため確認が必要です。

スタンド花の価格は、一基15,000円くらいからが一般的です。
予算は、一基15,000円から20,000円程度が相場となります。

葬儀場によっては持ち込み料が発生したり、ご遺族により供花を辞退されるケースもあるため、ご遺族や葬儀場へ事前に確認してくださいね。

初七日から四十九日まで

ご遺族の方に個人的にお花を贈る期間は、初七日以降が良いとされています。
最近では、初七日の法要は葬儀と同じ日に済まされることもあり、その場合は四十九日にお悔やみの花を贈ることをおすすめします。

初七日から四十九日までは葬儀もひと段落し、ご家族がゆっくりと故人を惜しむことができる時間となります。
「忌日法要」と呼ばれる四十九日は、ご遺族や故人を偲ぶ者たちで、亡くなった後に極楽浄土に行けるよう供養をする行事です。

四十九日が過ぎるまでは白い花、もしくは淡い色合いの花のみでまとめられたアレンジメントを選ぶことが多いです。
バラなどのトゲのついた花や香りのきつい花は避けて選びましょう。
予算は5,000円~10,000円程度が相場です。

年忌法要(一周忌・三回忌・七回忌・十三回忌等)、祥月命日

年忌には、ご遺族・ご親族や故人とゆかりのある人々が集まり供養として法要を行います。
一般的に、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌と続き、三十三回忌をもって法要は終わりとなります。

七回忌以降はご遺族だけの法要となるため、お花をお届けするのは七回忌までで良いでしょう。

花は、花束やアレンジメント、弔事用の胡蝶蘭といった鉢物などが選ばれます。
また、お供え用のプリザーブドフラワーなどは長くお供えできることや、水替えの手間もいらないことから近年需要が高くなっています。

一周忌からは白一色でなくても良く、遺族の心を和ませるようなパステル調の明るい色や、故人が好きだった花を選ぶケースも多いです。

一周忌など規模の大きな法要の場合はスタンド花を並べることもありますが、会場へ飾ることができるかは事前確認が必要です。

また、年忌法要では花束やアレンジメントであれば5,000円~10,000円前後、スタンド花や鉢物の場合は15,000円~20,000円程度を相場としてみておきましょう。
法要のない年の祥月命日のお花は、5,000円~10,000円程度が相場となります。

法要の日付と場所を確認し、お花を贈る日は当日を避けて、法要前日の午後に届くように手配するのが一般的です。

また、お寺の規模によって飾ることができる花のサイズが異なり、花器が決まっている場合、もしくは花器がない場合も考えられます。
飾る場所や飾れる花のサイズ、花器の有無などを事前に問い合わせておくと安心です。

宗教ごとにもお悔やみの花・お供えの花の選び方が異なる

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※写真はイメージです。

神道式での花の選び方

仏教で言うと葬儀に当たるのが紳葬祭。
次の日に翌日祭、亡くなった日から十日ごとに十日祭・二十日祭と偲ぶ祭を行います。
そして四十九日にあたる五十日祭は忌明けであり、もっとも大きな祭を行います。

いずれも、花を贈る際は菊や百合など白や黄色の花を選ぶのが一般的です。
自宅や斎場で行うことが多いですが、お花を飾る際はご家族へお届けすることを伝えましょう。

キリスト教式での花の選び方

百合やカーネーション、ガーベラなどを中心にした洋花の生花が選ばれることが多いです。
教会や斎場へ持ち運びしやすい、カゴ付きのアレンジメントがおすすめです。

直接会場に送る際は確認が必要ですが、スタンドフラワーを贈ることもあります。
宗派や教会ごとに慣わしが異なるため、花を贈る際には司祭や牧師の指示を仰ぎましょう。

花を供える際は名札やカードを取りはずし、花だけを置くのがマナーです。

カトリック式であれば、亡くなってから3日目、7日目、30日目に教会で追悼ミサを、一周忌には死者記念ミサを行います。
プロテスタント式では、亡くなってから7日目、10日目、30日目に自宅や教会にて記念会を行います。

その際に花を贈る場合も、同じくカゴ付きのアレンジメントがおすすめです。

お悔やみ・お供えの花はマナーを守って選ぼう

お悔やみ花を贈る際は、故人へ感謝の気持ちやご遺族の悲しみに寄りそうメッセージを添えるとともに、名札を記載して贈ります。

メッセージの言葉選びにも、重ね言葉を使わないなどマナーがありますので、事前に確認しておきましょう。

お悔やみ・お供えの花は、バラなどのトゲがある花は避け、百合・菊・カーネーションなどの白を基調とした花をお供えすることが多いです。
白をベースに差し色を入れる場合は、ピンクや黄色など淡く落ち着いたカラーを選びましょう。

一周忌以降は、明るい色や故人が好きだった花を選んで贈ることもできます。

ご遺族の希望や葬儀場での指定のあるケースもあり、地域の風習や宗教によっても贈り方は異なるため、事前に確認をしておきましょう。

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