花束やブーケのお手入れ方法を解説・長くきれいに保つ方法とは
こんにちは、イオン北海道eショップの小柴です。
花束やブーケは、結婚や母の日の記念日、送別会などで選ばれることの多い贈り物です。
きれいな花束やブーケをいただいた際は、できるだけ長く飾っておきたいですよね。
お花は受け取ってからすぐに正しいお手入れをすると、美しさをより長く保つことができます。
今回は、花束やブーケのお手入れ方法について、持ち帰ってすぐにするべきことや基本の扱い方をご紹介します。
※写真はイメージです。
花束やブーケを持ち帰ったらすぐお手入れを
花束やブーケは、自宅へ持ち帰ったらできるだけ早く花瓶に生けましょう。
花の茎の切り口には、乾燥させないために水を含んだ紙やゼリーなどの保水材がついていることが多いですが、その効果は短いため早めのお手入れが必要です。
お花の持ちは季節ごとにも変わりますし、置く場所の環境によっても異なります。
これからご紹介するお手入れ方法を参考にして、きれいなお花を長く楽しんでくださいね。
すぐに行うべきお手入れ方法
お花を花瓶に飾る前に、まずは「水揚げ」ができるよう「水切り」を行います。
水揚げとは、花・茎・葉全体に水を届けるために、茎の切り口から自力で水を吸い上げることができるようにしてあげることです。
水中で茎を切る「水切り」を行うことで、効率よく水揚げができるので、よりお花を長く持たせることができます。
また、水の吸収の妨げになる細菌は茎の切り口についているため、水切りには、茎を切ることで細菌を取り除くことができるというメリットもあります。
水切りを行う際のポイント
茎を切る際は花バサミか、なければ家庭にあるよく切れるハサミを使うことが重要です。
切りにくいハサミを使用すると茎が潰れて、切り口から水の吸い上げができなくなる原因になります。
水切りを行う際は、まずバケツなどの深い容器に茎が十分に浸る量の水を準備しましょう。
茎が空気に触れると、水を吸い上げる部分から空気が入って水揚げしにくくなる場合もありますので茎を切る際は必ず水中で行います。
茎は切り口から3cm程度のところから、斜めに切るのがポイント。
斜めに切ることで切り口の面積が広くなり、その分たくさんの水を吸収しやすくなります。
また、容器の底の位置で切るのもポイントのひとつ。
水圧がかかり、より水を吸い上げやすくなります。
花束やブーケを飾る場所、基本のお手入れ方法は?
お花は玄関など直射日光の当たらない、涼しい場所に置くのがおすすめです。
気温の高い場所やエアコンなどの風が直接当たる場所は、花瓶の水の腐敗やお花が乾燥しやすくなる原因となり、枯れやすくなってしまうので避けたほうが良いでしょう。
花束やブーケの基本のお手入れ方法
基本のお手入れ方法のポイントもご紹介します。
少しお手入れを心がけるだけで、花束やブーケを長く楽しみやすくなりますよ。
①花瓶には最適な水量を
水を花瓶いっぱいに入れすぎると茎が腐ってしまうことがあるため、水量は小さな花瓶なら3~5cm程度、大きな花瓶では10~15cm程度を目安にしましょう。
ただし、茎が太いものや菊科の切り花など種類によっては、たくさんの水を必要とするケースもあります。
茎の切り口がしっかり水に浸かる分だけの水量を基本と考え、水の減り具合をこまめに確認しながら足すようにすると良いでしょう。
②こまめに水の入れ替えをする
毎日できるだけこまめに水の入れ替えを行うと、細菌の増殖を予防できます。
特に夏場は気温の上昇があり、細菌が発生しやすくなります。
水を入れ替える際に、水や茎にヌメリがないかもチェックしましょう。
ヌメリは細菌が繁殖している印です。
③花瓶を清潔に保つ
水換えのタイミングで花瓶も中性洗剤で洗いましょう。
水だけを交換しても、花瓶についた細菌があれば再度繁殖してしまいます。
常に清潔にしておくことも長持ちさせるために重要です。
より花束やブーケを長く楽しむための方法もチェック
※写真はイメージです。
さらに長くお花を持たせたいという方は、以下の方法もお試しください。
切り花延命剤を使用する
お花屋さんで販売されている延命剤は、細菌の繁殖を防ぎ、お花に栄養を与える効果があります。
購入できない場合は、家庭用品でも代用することが可能です。
例えば、水200mlに対して漂白剤を1滴入れる、もしくは水200mlにお酢小さじ1を入れることでも細菌の増殖を防ぐことができます。
栄養分を与えたいときは、水200mlに砂糖を小さじ1程度入れることでも効果が期待できます。
再度水切りを行う
茎が少し柔らかくなっていたり、変色が出てきたら、細菌の温床になっている可能性があります。
早目に茎を再度水切りすることで、お花全体が弱るのを防ぎます。
深水法を試す
バラなど大ぶりのお花の場合は、花が下を向いてしまったときや元気がないときに深水法を試すと元気になるケースがあります。
バケツなどの深めの容器に水をたっぷり入れ、湿った紙で切り花を包んだ状態で、容器にまっすぐ立てて入れます。
深い容器に入れることで、水圧がかかりお花が水を吸い上げやすくなります。
湯あげを行う
水切りを再度行うことや深水法を試すことで水を吸収しやすくなりますが、それでもお花が元気にならなければ、湯あげを行うこともひとつの方法です。
まず、湯気からお花や葉を守るために、新聞紙など紙を巻きます。
茎の切り口の2~3cmを80℃以上の熱湯に入れると、茎に入っている気泡(空気のこと)が出てきます。
やわらかい茎なら5秒程度、それ以外は10秒から20秒程度が目安です。
その後、水の中に2時間程度浸し、終了後は紙をはがして花瓶に飾りましょう。