新じゃがの旬の時期は?普通のじゃがいもとの違いや保存方法など解説!
こんにちは、イオン北海道eショップの堀野です。
洋風に調理しても和風に調理してもおいしいじゃがいもは、常備野菜の定番ですね。
スーパーなどで季節を問わず手に入りますが、穫れたての新じゃがのおいしさは格別。
皮が薄く、いつものじゃがいもとは違ったみずみずしさを味わうことができます。
そんな新じゃがが手に入る季節をご存じですか?
今回は、新じゃがの旬についてご紹介します。
普通のじゃがいもとの違いや、新じゃがに含まれる栄養素、長持ちさせる保存方法やおいしい食べ方もお伝えします。
※写真はイメージです。
新じゃがの旬の時期は?
新じゃがとは「男爵」や「メークイン」といったじゃがいもの種類ではなく、収穫されてすぐに出荷されるじゃがいものこと。
一般的なじゃがいもは収穫されたあと、貯蔵して熟成されます。
わたしたちがいつもスーパーで見かけるのは、この熟成後のじゃがいも。
そのため、新じゃがは手に入る季節が限られています。
では、新じゃがの旬の季節を確認しましょう。
新じゃがの旬は春
日本各地で生産されているじゃがいもですが、その最大の生産地は北海道。
日本のじゃがいもの約80%が北海道産です。
幅広い地域で栽培されているため、じゃがいもの旬は場所によって異なります。
5月ごろに九州などの南のほうで収穫が始まり、そこから、6月に関西、7月に関東と桜前線のように北上します。
このように栽培地によって収穫時期が異なるのが、年間を通じてじゃがいもが楽しめる理由です。
最大の生産地である北海道のじゃがいもの収穫は8~10月にかけて。
北海道の新じゃがを楽しめるのはこの期間です。
「じゃがいもの旬の時期は?選び方やおいしい食べ方もご紹介!」では、北海道の代表的なじゃがいもの種類別に旬の時期をご紹介しています。
ぜひ参考にしてください。
新じゃがと普通のじゃがいもの違いとは?
新じゃがと普通のじゃがいもの違いについて確認しましょう。
違い①収穫のタイミング
一般的なじゃがいもの収穫のタイミングは青々とした茎や葉が枯れてきたころ。
栄養分が土の下のじゃがいもにしっかり蓄積され、皮も分厚くなり、長期保存に向いています。
一方、新じゃがは、完熟する前のまだ葉と茎が青い状態で収穫されます。
水分を豊富に含み、皮もそのまま食べられるほど薄いです。
そのため、長期保存には向きません。
違い②食感
普通のじゃがいもは皮が硬く、でんぷんが多く含まれます。
ホクホクした食感が普通のじゃがいもの特徴です。
新じゃがは、小ぶりで水分量が多いのが最大の特徴。
普通のじゃがいもと比べると、みずみずしく香りが良いとされています。
違い③栄養素
じゃがいもの主成分はエネルギーとなるでんぷんです。
ほかにも、ビタミンB群やミネラルなどが豊富に含まれていますが、特に新じゃがに多く含まれているのがビタミンC。
ビタミンCは収穫から時間が経つと減少する性質があるため、
収穫してすぐに出荷する新じゃがには普通のじゃがいもと比べると多くのビタミンCが含まれています。
また、加熱や水に弱く、調理中に流れ出てしまうことのあるビタミンCですが、
じゃがいもに含まれるビタミンCはでんぷんに守られており、加熱しても壊れにくいのもポイントです。
新じゃがの選び方や保存方法を紹介
※写真はイメージです。
おいしい新じゃがの選び方や正しい保存方法を確認しましょう。
新じゃがの選び方
新じゃがの選び方をご紹介します。
新じゃがだけでなく、普通のじゃがいもを選ぶときにも使える見極めポイントなので、ぜひチェックしてくださいね。
ポイント①緑色に変色や発芽していないかどうか
表面が緑色に変色しているものや、芽が出ているものは選ばないようにしましょう。
じゃがいもの芽にはソラニンやチャコニンという天然の毒素が含まれます。
日光や蛍光灯を含めた光に当たると、
毒素が生成され、食べてしまうと、吐き気や嘔吐、下痢などの症状を引き起こします。
発芽や皮が緑色に変色している場合はこれらの毒素が多く含まれているということ。
もし、このようなじゃがいもを調理する場合は、
芽とその周りをしっかり取り除き、皮を厚めに剥くようにしましょう。
ポイント②表面に傷やしわがないかどうか
じゃがいもは傷がついた場合も毒素を生成します。
また、表面にしわがあるものは傷んでいる可能性があるため、表面がなめらかなものを選びましょう。
新鮮でおいしい新じゃがの皮は、手でこするだけで剝けてしまうほど薄いです。
ポイント③ほど良い大きさかどうか
可能であれば、手に取って新じゃがの重さを確認することをおすすめします。
全体的にふっくらと丸く整い、ほど良い重さがあるものがおいしい新じゃが。
しっかりとした重さは問題なく成長した証拠です。
あまりに大きなものは、中が空洞になっていることがあるため、避けたほうが良いでしょう。
新じゃがの保存方法
水分の多い新じゃがは長期保存には向きません。
そのおいしさを少しでも長く楽しむために、正しく保存しましょう。
新じゃがを正しく保存する際のポイントは次の3つです。
ポイント①常温の冷暗所で保存する
寒さに弱いじゃがいもは常温保存が基本です。
日光や蛍光灯などの光にあたると、ソラニンやチャコニンという天然の毒素を生成してしまいます。
光の当たらない場所で保存しましょう。
ポイント②湿気の多い場所を避ける
じゃがいもは湿気が苦手なため、風通しの良い場所で保管しましょう。
特に新じゃがはビニール袋に入ったまま保存すると傷みやすくなります。
ビニール袋に入ったものを購入した場合は、すぐに袋から出しましょう。
保存する場合は新聞紙に包むのがおすすめ。
湿気だけでなく、光の対策にもなります。
ポイント③長期間保存する場合は冷凍保存する
新じゃがの保存期間は約1~2週間程度。
できれば、新鮮なうちに味わいたいですが、どうしても食べきれないという場合は冷凍保存しましょう。
水分の多いじゃがいもは冷凍するとボソボソとした食感になってしまうため、一度加熱してマッシュポテト状にしてから保存がおすすめ。
ポタージュスープやグラタンを料理する際に重宝します。
旬の新じゃがをおいしく食べよう!
旬の新じゃがを存分に味わうのにおすすめのレシピをご紹介します。
レシピ①ポテトフライ
新じゃがの魅力をたっぷり味わうにはシンプルなポテトフライがおすすめ。
皮をむかずにそのまま揚げましょう。
新じゃが特有の食感や風味を楽しめます。
さらに切り方によって食べ応えも変わります。
小ぶりなものはカットせずそのまま揚げたり、細長くカットしたり、いろんなスタイルのポテトフライを楽しんでください。
<作り方>
適当な大きさにカットし、新じゃがを水洗いする
切った新じゃがを5分ほど電子レンジで加熱する
揚げ油を170度程度に熱し、時々返しながら、きつね色になるまで揚げる
じゃがいもは水で洗うことででんぷんが取り除かれ、カラッとした仕上がりになります。
新じゃがは水分が多く、揚げると時間がかかるので、電子レンジで火を通しておくと時短になりますよ。
レシピ②ポテトサラダ
皮の薄い新じゃがは電子レンジを使って加熱すれば、余計な水分が抑えられ、ホクホクな仕上がりに。
普通のじゃがいもとは一味違ったおいしさが味わえます。
<作り方>
洗った新じゃがを濡れたまま、キッチンペーパーに包みラップでふんわり包む
電子レンジで加熱する
キュウリやハム、玉ねぎなど、じゃがいも以外の材料を切る
新じゃがの皮をむいてフォークでつぶす
粗熱が取れたら、材料を合わせ、マヨネーズ、塩コショウ、マスタードなどで味をととのえる
ラップとキッチンペーパーを使うことで水分を閉じ込め、ムラなく加熱できます。
北海道の新じゃがの旬は夏!新じゃがならではのおいしさを味わおう!
使い勝手が良く年中手に入るじゃがいもですが、北海道の新じゃがの旬は8~10月にかけて。
新じゃがとは、収穫されてすぐに出荷されるじゃがいものことで、みずみずしさとじゃがいもらしい香りがその特徴です。
普通のじゃがいもよりもビタミンCが豊富に含まれます。
おいしい新じゃがを選ぶには、色や表面のなめらかさ、大きさに気をつけて選びましょう。
水分の多い新じゃがは長期保存には向かないため、正しく保存することが大切です。
常温で風通しの良い冷暗所で保存しましょう。
新じゃがを味わうには、ポテトフライやポテトサラダなど素材本来の風味が味わえるシンプルな料理がおすすめです。
新じゃがを見かけたら、ぜひそのみずみずしさを味わってくださいね。