南高梅の梅酒の作り方とは?美味しく作るコツや注意点も紹介

こんにちは、イオン北海道eショップの出村です。

梅が出回る季節になると、自家製の梅酒を仕込みたいと考える方も多いことでしょう。

今回は、「南高梅(なんこううめ)」を使った梅酒の作り方をご紹介します!
南高梅がどのような品種なのか、梅酒の作り方やポイントについても詳しくお伝えします。

手作り梅酒の爽やかな香りと深い味わいを、ぜひご家庭でお楽しみください。

※写真はイメージです。

南高梅とは?

北海道の春は、海の環境が大きく変わる季節。

南高梅(なんこううめ)は、和歌山県みなべ町を中心に栽培される、日本を代表する梅の品種です。
大粒で果肉が厚く、皮が薄いため梅酒や梅干しに適しています。
熟すと黄色くなり、芳醇な香りを放つのが南高梅の特徴です。

南高梅の歴史は、1902年(明治35年)に和歌山県の高田貞楠(たかださだぐす)氏が譲り受けた梅の苗木から始まります。
その中に、大粒で紅が差す優れた品種があり、彼はこの梅を母樹として育成・増殖しました。
その後、南部高等学校の教諭・竹中勝太郎氏が長年の調査・研究を行い、最も優れたものを「南高梅」と命名します。

そのため、南高梅の名は高田氏の名前に由来する説と、南部高等学校の名前に由来する説の二つがあります。

南高梅の収穫期は5月から7月。
完熟したものは特に甘みが強く、梅酒にすると一層深みのある味わいになります。

完熟梅では、フルーティな香りと甘みのある梅酒が作れますが、初めての方は取り扱いが難しいため、青梅から挑戦するのがおすすめです。

南高梅には梅酒のほかにもおすすめの食べ方がたくさんあります。
南高梅の食べ方とは?美味しく楽しむ方法やおすすめレシピをご紹介!」で詳しくご紹介しているので、ぜひご覧ください。

南高梅の梅酒の作り方

※写真はイメージです。

自家製の梅酒は、作る過程も楽しめる特別なお酒です。
ここでは、南高梅を使った梅酒の魅力と作り方について詳しくご紹介します。

自家製の梅酒の魅力

手軽に楽しめる市販の梅酒も良いですが、自分で作る梅酒には、市販品では味わえない深みのある味わいがあります。
砂糖の量や熟成期間を調整し、自分好みの味に仕上げられるのも自家製梅酒の魅力です。
また、添加物を使わずに作れるため、体に優しく、より自然な風味を楽しめます。

南高梅で作る梅酒は、芳醇な香りが際立ち、果肉が厚いためエキスがたっぷりと抽出され、コクのある仕上がりに。
酸味と甘みのバランスが良く、熟成させるほどまろやかな風味が引き出されるのも南高梅の梅酒の特徴です。

梅酒の作り方

南高梅の梅酒の作り方をご紹介します。

【準備するもの】

南高梅:1kg
氷砂糖:500g~800g(お好みの甘さで調整)
4Lの保存瓶:1個

作り方

南高梅を使った梅酒の作り方は、以下の3ステップです。

①南高梅の下処理をする
水でやさしく洗い、布巾で水気をふき取ります。
ヘタを竹串の先などで丁寧に取り除きます。

②梅を瓶に入れる
あらかじめ消毒をした保存瓶に梅と氷砂糖を交互に入れます。
そのあと、瓶にホワイトリカーを静かに注ぎます。

③保存・熟成
しっかりとフタをし、冷暗所で保管しましょう。
3カ月くらいから風味良く飲めますが、1年以上熟成させるとさらに美味しくなります。

なお、ホワイトリカー以外のお酒でも梅酒は作ることができます。
ただし、酒税法により、アルコール度数20度未満のお酒で梅酒を作るのは違法になってしまうため、注意してください。

梅酒の作り方のポイントもチェック!

梅酒作りを成功させるためには、準備や扱い方にいくつかポイントがあります。
瓶の消毒や梅の選び方、保存を正しく行い、美味しい梅酒を作りましょう。

瓶の消毒を徹底する

保存瓶は雑菌が残らないよう、熱湯消毒やアルコール消毒をしてから、しっかり乾燥させましょう。
水分が残っていると、カビの原因になります。

フタやその他の道具も同様に消毒することを忘れないようにしてくださいね。

南高梅の水分を丁寧に拭く

南高梅を水で洗う際は、傷つけないよう、こすらず押さえつけるように拭くのがポイントです。
梅の表面に水分が残っていると発酵や腐敗の原因になるため、洗った後はすぐに清潔な布巾で拭き取りましょう。

南高梅をしっかり浸ける

梅がホワイトリカーから出て空気に触れていると、カビが発生することがあります。
瓶の中でホワイトリカーに梅が完全に浸かるようにしましょう。

直射日光に当てない

直射日光を避け、冷暗所に保存しましょう。
直射日光に当たると、瓶の中の温度が急激に上がり、梅酒に悪影響を与える可能性があります。

時々瓶を静かにまわす

氷砂糖が溶けきるまでは、時々瓶を静かにまわして、全体を混ぜ、均一にします。
氷砂糖は時間とともにゆっくり溶けますが、瓶の底に溜まりやすいため、溶けきるまでは、時々瓶を静かにまわし、全体を混ぜましょう。

梅酒全体に甘みが均一に行き渡ります。

南高梅は梅酒にぴったり!作り方を知り、美味しい梅酒を作ろう!

南高梅は、和歌山県で栽培される日本を代表する梅です。
果肉が厚く、香り豊かで、梅酒作りに適した品種です。

自家製梅酒なら、砂糖の量や熟成期間を調整し、自分好みの味わいを楽しむことができます。
梅の下処理や瓶の消毒など、基本のポイントを押さえれば、失敗せずに美味しい梅酒が作れるはずです!

梅酒作りを成功させるには、氷砂糖が溶けるまでは瓶を優しく回しながら混ぜることが大切です。
保存は直射日光を避け、涼しく暗い場所で行いましょう。
3カ月ほどで飲めますが、1年以上熟成させるとさらに深みのある味わいに仕上がります。

今年はぜひ、南高梅の自家製梅酒作りに挑戦してみましょう!

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